公認心理師と臨床心理士の資格試験は両方受ける?どっちを優先すればいい?

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勉強方法

新卒の心理士/師の受験生さんから質問いただきました。

よく考えてみれば、私は臨床心理士試験だけ受けて、のちのちに公認心理師試験だけ受けて…

1年に1つの試験しか経験していないからそんなに負担を感じなかったけれど、1年に2つの試験は結構大変ですよね。

佐藤セイ
佐藤セイ

私が質問者さんの立場だったとして、どうするか…2パターン考えてみました。

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パターン1:公認心理師と臨床心理士両方受ける!

何年も勉強するのは正直つらい

1つ目のパターンは公認心理師と臨床心理士どちらも受験すること。

仕事に集中したい状態なのに、2年も3年も「受験生」をやるのは精神的にしんどいなぁ…と思うのです。

加えて、私は時間があればあるほど「まだ余裕じゃん」と、やるべきことを先送りにしてしまう性格。勉強できる時間をどれだけ用意しようと、緊張感や集中力を持続させられないのは目に見えています。

それなら、1年で一気にけりをつけようという作戦です。

試験勉強の内容を無駄なく使える

公認心理師と臨床心理士とでは、「心理療法」や「心理検査」など、似た知識が問われます。

普段から実践で使っている内容であれば忘れる心配はないのですが、あまり聞き慣れないものはどうしても暗記をせざるを得ませんし、時間が経てば忘れてしまうのが世の常。

試験が終わって忘れた知識を、もう一度時間をかけて覚え直すのはなかなか手間です。

公認心理師試験の勉強のために覚えた知識を忘れないうちに、臨床心理士試験を受ければ無駄がない…のかもしれません。

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パターン2:公認心理師だけ取得して臨床心理士試験はのちのち…

やっぱり国家資格の方が将来的に強そう

「どうしても1年で2つの試験は厳しい…!」となったら、私も質問者さんと同じく「公認心理師」から受験すると思います。

やっぱり「国が認めている」というのはすごいことだと思うのです。

まだ歴史は浅いですが、ゆくゆくは公認心理師の方がメジャーな資格になっていくのではないかなぁと想像しています。医療現場で心理職をするなら間違いなく必要な資格になりますしね。

なので、どちらか1つ取得するなら優先すべきは公認心理師だと思います。

公認心理師試験で広く浅く学べば臨床心理士試験にも役立ちそう

公認心理師試験は臨床心理士試験よりも、内容が広く浅い印象です。(時折、重箱の隅をつつくような問題が出て受験生を困惑させますが…)

そのため、公認心理師試験の勉強では心理の世界の全体像や基本をざっくり掴んで、次の臨床心理士試験ではもっと細かい部分を勉強する…といった方法が取れそうだなぁと感じます。

あと、臨床心理士試験は論述やら口述やら、色んな試験形態があるのも対策に手間がかかって面倒かもしれないですね。

佐藤セイ
佐藤セイ

一番面倒なのは、2回も東京に行くことだけど!!!(関西在住の嘆き)

臨床心理士は取得後もやらなきゃいけないことがあって受験勉強の邪魔

臨床心理士は取得した後も、研修受講や学会参加などを通じて資格を更新するためのポイントを得る必要があります。

5年で15ポイントを稼がないと資格の更新ができないのです。

佐藤セイ
佐藤セイ

世界で最もつらいポイ活のひとつ…

まぁ、4時間程度の研修を1回受講すれば2ポイント貰えるので、5年もあればそんなに難しい条件でもないのですが、公認心理師の受験勉強をしながら研修や学会にも参加しなければならないとなると、結構負担になるのかな…と思います。

「土日は集中して勉強したいけど、研修や学会にも参加しなきゃいけない。どうしよう…」と思うと、どっちに転んでも焦りますしね。

なので、とりあえず取得すればOKな公認心理師から取ってしまうのが楽な気がします。

佐藤セイ
佐藤セイ

もちろん、公認心理師も研鑽は大事だけどね!

まとめ:自分の性格と環境をよく見つめて判断を!

最終的には質問者さんの性格とか環境なのかなぁという気がします。
コツコツできる方なら何年かけてもいいと思いますし、だらだらしちゃう方なら1年でガツガツ集中した方がいいかもしれません。
あと、新卒ということですが、来年にはもっと色々任される立場になりそうなら、今年のうちに合格した方がいいです。
逆に今は新卒で覚えることが多いけれど、覚えてしまえば後は少し穏やかに働ける…という職場なら、そんなに焦らず、1つずつ受験してもいいのかも。

佐藤セイ
佐藤セイ

実際、私は第1回公認心理師試験の年に、ちょうど転職したばかりで「まだ職場に慣れていないから」と受験を見送りました。

周りの人からは「第1回はきっと簡単だから、受けた方がいいよ」と言われたけれど、新しい仕事を覚えなきゃいけない中で、受験勉強までするのはしんどいなぁと。

ただ、「あえて第1回を見送りながら、第2回で落ちたらめっちゃダサいな」と思って、次の年は結構頑張って勉強しました。なんとか無事に合格できました…ほっ。

自分の性格や特性をアセスメントした上で、試験日から逆算して計画をちゃんと立てれば、おおよそ何とかなる気がします。

逆に言えば、

・自分がどういうときに頑張れるか

・どういうときにやる気を失ってしまうか

・どうすればやる気を取り戻せるか

・1日にどれくらい勉強できるか

といった、自分自身への理解がなければ、どれだけ時間があっても、試験勉強は思い通りに進まず、厳しくなる気がします。

テスト当日の「どの問題から答えるか」「1問にどれくらい時間をかけるか」という作戦も、「自分」を知らないと失敗しますからね。

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