臨床心理士の年収っていくら?生活はできる?臨床心理士のお金のギモンをまとめて解説

お金

臨床心理士って給料が安いとよく聞くけど本当?

大学院まで出て生活できないのは困る・・・

臨床心理士を目指す人は、つい「やりがい」や「社会貢献」に目が行きがちですが、

仕事としての臨床心理士を考える上で、収入も検討しておく必要がありますね。

この記事では

・臨床心理士の年収はいくらか

・臨床心理士の年収で暮らしていけるのか

・臨床心理士の年収で生きていく方法

について解説します。

理想の自分の生活と働き方を見つけるのにお役立てください!

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臨床心理士の年収はいくら?

臨床心理士の平均年収は?

日本臨床心理士会の「臨床心理士の動向調査(第7回)」によると、2015年時点での臨床心理士の年収は、300万円台が最も多く19%という結果になりました。

また、200万円台も16.5%、400万円台は15.5%、500万円台は9.3%となっています。

そのため、平均年収としては350万円前後、月給にすると24万円(ボーナス60万円)程度であると考えられます。

臨床心理士の年収は低い?

厚生労働省が発表している「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、多くの臨床心理士と同じく大学院修士課程を修了した人の初任給は「23万8千円」となっています。

つまり、初任給の時点では他の大学院修了者と貰っているお金はあまり変わりません。

ところが、初任給以降の年収には、大きな差が生まれます。

内閣府経済社会総合研究所による大学院卒の賃金に関する研究論文*1)を見ると、大学院卒の正規労働者の年収は次のように推移することが予測されています。

    表 1 大学院卒正規労働者の賃金プロファイル

しかし、臨床心理士は非正規での雇用が多く、上記のように大きく昇給されることがあまりありません。

その結果、どれだけ仕事を続けても初任給と同程度の年収の状態が長く続いてしまうのです。

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臨床心理士の年収で生活はできる?

臨床心理士の平均年収は低めなんだね

生活はできるのかなぁ・・・

1人暮らしなら大丈夫

総務省が発表している「家計調査年報(家計収支編)2019年結果の概況」によると、単身世帯のひと月の生活費は16万3781円となっています。

これに加えて、奨学金の返済や研修の参加などの出費はあります。

それでも、臨床心理士の平均年収程度もらえる仕事に就いているのであれば、贅沢はできないものの、ほどほどに暮らしていくことはできそうです。

家族を養うのは難しい

さて、同じ総務省の「家計調査年報(家計収支編)2019年結果の概況」で、二人以上の世帯の生活費についても確認してみましょう。

二人以上の世帯になると生活費は激増。ひと月に29万3379円にも達し、臨床心理士の平均的な給与でまかなうことは難しくなっているのが現状です。

そのため、共働きや副業などで、なんとかやりくりしている人も多くいます。

臨床心理士の維持コストとのバランスは?

臨床心理士資格は一度取得すれば終わりという訳ではありません。

日本臨床心理士資格認定協会が認める研修や学会に参加し、「臨床心理士資格更新ポイント」を、5年ごとに15ポイント貯めておくことが義務付けられているのです。

・学会の会費に数千円(しかも大抵は複数の学会に参加している)

・研修1回に数千円から1万円

・自分のスキルアップに書籍購入・・・

など、臨床心理士として働くには、かなりの維持コストがかかります。

臨床心理士の資格はコストパフォーマンスという点では、良いとは言えません。

臨床心理士の年収で生きていく方法

臨床心理士の年収で生きていく方法としては、

・給与の良い仕事を確保する

・副業をする

といった方法が考えられます。

給与の良い仕事を確保する

臨床心理士の仕事は最低賃金ギリギリなものも多いですが、探せば良い条件の非常勤も見つかります。

1.スクールカウンセラー

スクールカウンセラーは高時給非常勤の代表格。

時給3000~5000円程度をもらうことができます。ただし、公立の学校の場合、働ける日数や時間数が制限されていることもあるので注意が必要です。

また、学校では不登校・非行・いじめ・虐待・発達障害・LGBTQ・・・など、さまざまな相談に1人で対応しなければなりません。

そのため、いきなりスクールカウンセラーになるよりも、他の現場で臨床経験を積んでから挑戦する方が安心です。

2.大学の非常勤講師

授業1コマにつき5000~6000円前後の収入が得られます。何コマかまとめて担当できれば、安定した収入となるでしょう。

ただし、授業準備やレポートのチェックなど、授業時間外の作業も多いため、全てを0から作り上げようと頑張りすぎるとパンクしたり、それらの時間も時給に換算すると非常に低くなってしまったりすることも。

前任者から資料を引き継いだり、TA(ティーチング・アシスタント)をうまく活用したりして、ある程度効率よく授業準備をこなすことも必要となるでしょう。

3.処遇カウンセラー

処遇カウンセラーは刑務所や拘置所にいる受刑者さんの精神面のケアを行ったり、薬物や性犯罪に関する指導を行ったりする仕事です。

あまり知られていない処遇カウンセラーですが、こちらも時給3000~4000円程度となかなかの高時給を誇っています。

「どうして犯罪に至ってしまったのか」「この人自身の困りごとは何なのか」と受刑者1人1人に寄り添い、「同じ人間」として見つめられる人に向いています。

副業をする

臨床心理士の仕事での年収が低い場合には、副業をするのもおすすめ。

「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトを活用すれば、スキルを生かした仕事が見つかります。

■データ入力:大学院の論文執筆でデータ入力を行った経験があれば、抵抗なく取り組めるでしょう。コツコツと地道な作業が好きな人に向いています。

■文字起こし:大学院で研究に必要な面接の録音や面接のロールプレイの文字起こしを取り組んだ経験のある臨床心理士も多いでしょう。この経験を副業に活かすことも可能です。

■ライター:ケースカンファレンスの資料作成や論文執筆、スクールカウンセラーだよりの発行などを通じて、文章力を高めてきた方なら、ライターとして活躍する道もあります。心理学の知識があることも強みになります。

このブログを書いている佐藤も、臨床心理士をしながら、

ライターの副業を続けているんだよ

副業でストレスが溜まっては本末転倒。

「好き!」を生かした副業選びがおすすめです!

まとめ

ここまでの話をまとめてみましょう!

臨床心理士の平均年収は約350万円となっており、初任給の時点では他の大学院卒の労働者と並びますが、その後の給与の伸び幅は低くなっています。

臨床心理士の平均年収では1人暮らしは可能ですが、家族を養うことは難しく、共働きや副業などを検討する必要があるでしょう。

また、臨床心理士資格を維持するには、学会や研修に参加する必要はあり、それも家計を圧迫する要因となっています。

臨床心理士の年収で生きていく方法には、

・給与の良い仕事を確保する:スクールカウンセラー、非常勤講師、処遇カウンセラーなど

・副業をする:データ入力、文字起こし、ライター

といった方法があります。

臨床心理士の年収は低めだけれど、

補う方法はあるんだね

・自分がどんな臨床心理士になりたいか

・自分がどんな生活をしたいか

・何を優先するか

を見つめながら、戦略を立てていく必要がありますね!

参考資料

*1 柿澤寿信、平尾智隆、松繁寿和、山﨑泉、乾友彦(2014)大学院卒の賃金プレミアム―マイクロデータによる年齢-賃金プロファイルの分析― 内閣府経済社会総合研究所 ESRI Discussion Paper Series No.310

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