臨床心理士の指定大学院生活とは?カリキュラム・バイトの状況を解説

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大学・大学院

臨床心理士は指定大学院の修了が必要なんだよね?

大学院の生活ってどんなものなのかなぁ

臨床心理士の指定大学院での生活は勉強ばかりではありません。

この記事では、臨床心理士の指定大学院の生活について

・カリキュラム

バイト

という2つの視点から解説します!

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臨床心理士の指定大学院生活:カリキュラム

臨床心理士の指定大学院は、日本臨床心理士資格認定協会に定められたカリキュラムに基づいています。

大学院のカリキュラムとは?

大学院のカリキュラムは、必修科目と選択必修科目に分かれています。

必修科目選択必修科目:A群選択必修科目:B群
・臨床心理学特論
・臨床心理面接特論
・臨床心理査定演習
・臨床心理基礎実習
・臨床心理実習
・心理学研究法特論
・心理統計法特論
・臨床心理学研究法特論
・人格心理学特論
・発達心理学特論
・学習心理学特論
・認知心理学特論
・比較行動学特論
・教育心理学特論
選択必修科目:C群   選択必修科目:D群選択必修科目:E群
・社会心理学特論
・人間関係学特論
・社会病理学特論
・家族心理学特論
・犯罪心理学特論
・臨床心理関連行政論
・精神医学特論
・心身医学特論
・神経生理学特論
・老年心理学特論
・障害者(児)心理学特論
・精神薬理学特論
・投映法特論
・心理療法特論
・学校臨床心理学特論
・グループ・アプローチ特論
・臨床心理地域援助特論

必修科目は全ての授業での単位取得が必要です。

選択必修科目ではA~E群からそれぞれ2単位以上、計26単位を取得します。

どんな選択必修が用意されているかは大学院により、いろいろ。

私の大学院ではC群やE群に力を入れていたように思います。

佐藤セイ
佐藤セイ

大学院の授業スタイルは?

大学院の授業では、学部までの授業と同じように一方的に内容を教わるものもありますが、それ以上に自分も積極的に参加することを求められるスタイルの授業が多くなります。

例えば、病院での実習では、医師の診察に陪席してやり取りを観察しつつ、「これはどういうことか」など、自分から質問して知識を深めます。また、ケースカンファレンスの授業では発表者の話を聴きながら「この相談では何が起こっているのか」を分析し、「自分ならどうするか」を発表できるよう、意見をまとめていく必要があります。

また、「臨床心理実習」では、大学に併設された相談機関で

受理面接(インテーク面接):初めて来室した方から相談内容を聴き取り、相談機関で対応できるかどうかを判断する

心理査定(アセスメント):相談に来られた方の人となり、困りごと、苦手なことなどを聴き取りや検査などを通じて理解する

心理面接:実際のクライエントさんから継続して相談を受ける

ケースカンファレンス:自分が対応している相談について、教授や学生と共に「どうすればもっとうまくいくのか」などの検討会を行う

スーパーヴィジョン:スーパーバイザーと呼ばれる指導者のもと、自分が対応している相談について助言をもらう

といった、臨床心理士として実際に働く上で必要となるスキルを実践していきます。最も充実している一方、責任を感じたり、うまくいかないことに悩んだりする授業となっています。

修論執筆

大学院を修了するためには修論を作成しなければなりません。

修論の執筆手順はざっくりまとめると次のようになります。

修論執筆は修士の2年間をかけて、じっくりと取り組んでいきます。とは言っても、修士1年の間は大学院生活に慣れるのに必死ですし、実際の相談にも対応していかなければなりません。

修論に本気を出せるようになるのは、修士2年になってから…という人が多いようです。

提出日直前はみんな研究室にこもって必死です。

「もう間に合わない」と泣きたくなるようなことも・・・

でも、助教さんや先輩が差し入れをくれるなど、人の温かさにも触れられる時間です。先輩が差し入れてくれた豚汁はとっても美味しかった!

佐藤セイ
佐藤セイ
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臨床心理士の指定大学院生活:バイト

臨床心理士の指定大学院生には、バイトをしている人もたくさんいます

心理関連の非常勤

大学院生の多くは、

・生活費の足しにする

・心理職としての経験を積む

という2つの目的から、心理関連の非常勤やバイトで働いています。

例えば、

・別室登校の子をサポートする有償ボランティア

・不登校の子の家庭教師アルバイト

・精神科や心療内科での受付や心理検査業務

・発達障害や知的障害を持つ子どもの療育

・地域の相談機関でのカウンセリング業務

・児童相談所の一時保護の子どもたちの対応

など、先輩から引き継いだり、自ら探して来たりしたさまざまな非常勤で働いている人がいます。

心理学を教える仕事をする人も

大学院入試に合格した大学院生は、一定の心理学の知識を持っています。その知識を生かして、心理学を教える仕事をする人もいます。

よく見かけるのが、ティーチング・アシスタント(TA)と呼ばれる人。教授がスムーズに授業できるよう、資料準備や会場設営、提出されたレポートの採点など、さまざまなサポートを行います。

また、指定大学院合格を目指す心理系の予備校で、自分の合格経験を生かして心理学を教える講師のバイトをする人もいます。

私も大学院でTAの仕事をしていました。

人に教えるためには「なんとなく」の知識では対応できません。

「え?そんな質問されるの?」と困惑しながら、一生懸命勉強し、

さらに学びを深める良い機会になりました。

佐藤セイ
佐藤セイ

実際の大学院生活のスケジュール例

修士1年後期の頃のスケジュールは大体こんな感じだったように思います。だいぶ前なので忘れてしまった部分も多いですが・・・。

修士1年は大学院のイベントをサポートする仕事も多いので、空き時間もなんやかんやと、いつも忙しかった印象があります。

 
1限病院での実習     バイトスーパー
ヴィジョン
2限病院での実習臨床心理
査定演習
ミーティング バイト 
3限  心理学研究法
特論
心理面接の
ロールプレイ実習
バイト大学での
心理面接
4限大学での
心理面接
TAケース
カンファレンス
心理面接の
ロールプレイ実習
バイト心理面接の
記録
5限心理面接の
記録
TA ケース
カンファレンス
 バイト 
放課後  研究会 バイト 

まとめ

ここまでの話をまとめてみましょう!

今回は臨床心理士の指定大学院生活におけるカリキュラムとバイトについて解説しました。大学院のカリキュラムについては

・日本臨床心理士資格認定協会に定められたカリキュラムの概要

・大学院での授業スタイル

・修論作成の流れ

の3つをご紹介しました。

また、指定大学院生の多くはバイトを行っており、

・心理関連の非常勤やバイト

・心理学を教える仕事

があります。

大学院生は忙しいんだね

遊んだりする余裕はないのかな

忙しいけれど、自由度も高いため、うまくスケジュール調整して

プライベートの時間もしっかり確保している人もいます。

心理臨床の世界のトップをひた走る教授陣から学べる貴重な機会です。

悔いのないように楽しみましょう!

日本全国に設置されている指定大学院を知りたい方は、下の記事をぜひご参照ください。

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