公認心理師の資格取りたかったけど、履修科目が不足していて、受験資格がなかった…
諦めるのはまだ早い!!!
なんと令和4年7月28日に公認心理師試験の受験資格対象者が追加されました!
「過去に履修科目が不足していた方」を対象とする改正なので要チェック!
第7回試験に間に合わせるための申請期間は令和5年6月1日から8月25日17時までなので、意外と時間ないです…!
この記事は、厚生労働省のHPをもとに
・新たに受験資格を得られる人
・受験資格を得るためにやるべきこと
についてスピーディーに知りたい方向けのブログです。
新たに公認心理師受験資格を得られる人は?
履修科目が不足して受験できなかった「スキマ世代」が対象に!
そもそもスキマ世代って何?
スキマ世代の問題を扱っている「SUKIMA GENERATIONS」の定義を引用してみましょう。
制度の隙間に落ちてしまい、公認心理師受験資格を得られなかった世代
SUKIMA GENERATIONS「#スキマ世代?」
多くの「臨床心理士」や「臨床心理士指定大学院の学生」は、これまでの履修科目を公認心理師カリキュラムの科目として読み替えを行い、
公認心理師カリキュラムを履修するくらい勉強してきたんだね。
じゃあ受験資格をあげよう
という感じで、公認心理師の受験資格を得ていたのです。
これが「Dルート」や「Eルート」です。
私も大学院の科目を読み替えて、Dルートで受験しました!
DルートやEルートで受験できない人は、第5回公認心理師試験で終了した「Gルート」を利用していました。
ところが…
大学や大学院で履修した科目が不足していて、公認心理師の受験資格を満たせないからDルートを受験できない…
臨床心理士指定大学院のカリキュラムは公認心理師に対応していなかったし、
働き始めたばかりだから、Gルートを受験するのも間に合わない!
そんな問題が発生したのです。
このD・EルートとGルートのスキマに落ちてしまっていたのが「スキマ世代」です。
今回(令和4年7月28日)の受験資格認定の改正によって、このスキマ世代が公認心理師資格を取れる可能性がぐんと高まったのです。
新たな公認心理師受験資格の位置づけ
履修不足で公認心理師の受験資格が得られなかった方が、これから進むべき道は「Cルート(区分C)」になります。
Cルートはこれまで海外の大学・大学院の方が対象でしたが、今回「過去に大学で履修科目が一部不足していた方」が新たに対象者として追加されることとなりました。
履修科目が不足していた方が受験資格を得るための3条件
すべての「履修科目が不足していた方」が受験資格を得られるワケではありません。
受験資格を得るためには、下の3つの条件を満たす必要があります。
①2017年9月15日より前に大学に入学。公認心理師となるために必要な23科目以上履修して卒業
②2022年3月31日までに大学院に入学して必要な科目を履修して修了
③申請日時点で1ヶ月以上の実務経験
より詳しい条件はこちら。
Gルートのような期間限定の制度ではないので「まだ実務経験がないよ…」という方でも、実務経験を積んでから申請すればOK
公認心理師の受験資格を得るためにやるべきこと
書類を揃えよう!
新たにCルートとなった人が受験資格を得るためにやるべきことは、とにかく書類を揃えること!
必要な書類の種類や入手方法は次のとおり!
1.厚生労働省のWEBページから様式を入手
2.提出書類を揃える
①公認心理師試験受験資格認定願[様式1]
②履歴書[様式2]
③住民票の写し or 戸籍個人事項証明書 or 戸籍全部事項証明書 ※マイナンバーの記載のないもの!
④旅券の写し(顔写真・旅券番号記載ページ) ※外国籍の人だけ!!
(③と④はどちらか1つ出せばOK。今回対象となる人は基本的に③を出せばいい)
⑤日本の大学の卒業証明書・科目履修証明書[様式7]
↑この書類は大学に書いてもらうもの!自分では書かないよ!
ちゃんと条件1と2で必要な科目を履修しているか確認する書類です。
⑥日本の大学の履修専門科目の内容確認表[様式8]
↑こっちの書類は自分で書くよ!ややこしいね。
⑦ 科目を修めて卒業した日本の大学の成績証明書および履修専門科目の内容を明らかにした書類(シラバス等)
↑⑤の書類で大学が「公認心理師となるために必要な科目」に対応しているかまで証明してくれたら出す必要のない書類…。
大学が23科目履修していることだけを証明した場合は、シラバスを提出する必要がある。大学次第…
⑧日本の大学院の修了証明書・科目履修証明書[様式9]
↑大学院で書いてもらうよ!
⑨ 実務経験証明書[様式10]
↑職場などで証明する権限を持っている人に書いてもらうよ!
⑩ 会社・法人登記簿謄本等
↑開業している人など自分が実務経験を証明する立場の人はこの書類が必要
⑪旧姓が記載された公的な証明書 ※提出書類に記載されている氏名が複数ある場合に限る。
↑大学院修了後に結婚して姓が変わった方などは、大学や大学院の科目履修の証明書は旧姓になっていることがあると思いますのでご用意を。
⑫ 必要に応じて厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課公認心理師制度推進室が提出を求める書類
黄色のマーカーを引いた書類は、大学・大学院・職場などに依頼して書いてもらうもの。
早め早めに依頼しておきましょう!
これらの書類を揃えて、試験の7ヶ月前までに厚生労働省に申請!
厚生労働省への申請方法は2パターン。
・電子メール
・郵送
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
■電子メールの場合
①申請書類を全部まとめて1つのPDFファイルにする
②ファイルが10MBを超える場合は10MBごとに分割する
③分割したファイルには「01_・・・、02_・・・、03_・・・」と通し番号を振る
④公認心理師制度推進室(koninshinrishi@mhlw.go.jp)に送信
1週間以内に受信完了メールが来ます。
もし返信が来なければ公認心理師制度推進室に電話しましょう。
☎ 03-5253-1111(内線3113)
■郵送の場合
①提出書類全体に通し番号を振る
②申請書類をコピーして自分の分を保管する
③下のあて先に郵送する(配達状況が分かる方法で)
〒100-8916
東京都千代田区霞が関1-2-2
厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 公認心理師制度推進室
配達状況が分かる郵送方法としては、
・特定記録郵便
・レターパック
などがありますね。
審査スケジュールは?
審査スケジュールは次の通り。
■申請期間:令和5年6月1日~8月25日(消印有効)
■認定書(認定不可通知)交付:令和5年11月下旬(予定)
認定書を受け取ったら、公認心理師試験の受験に申し込めます。
これは令和6年12月の公認心理師資格試験に向けたスケジュール。
令和7年以降の試験では変更になる可能性があるので、しっかり確認しましょう。
無事に認定された方は、こちらもどうぞ↓
まとめ
今回の公認心理師の受験資格認定改正で新たに受験資格を得られるのは「過去に履修科目が不足していた方」です。
①2017年9月15日より前に大学に入学。公認心理師となるために必要な23科目以上履修
②2022年3月31日までに大学院に入学して必要な科目を履修
③申請日時点で1ヶ月以上の実務経験
上記3条件を満たすことで、Cルートでの受験を目指せるようになりました!
令和6年の受験を目指すなら申請期間は令和5年6月1日~8月25日。
Cルートでの受験を目指す方は、
1.厚生労働省のHPで必要な書類を確認&GETする
2.大学や大学院、職場に書いてもらう書類を迅速に依頼する
3.書類を書いたり、役所に取りに行ったり…
4.書類が揃ったらメールか郵送で厚生労働省へ申請
という4ステップをいち早く行いましょう。
参考資料
厚生労働省「公認心理師法第7条第3号に基づく受験資格認定(外国大学等のご出身の方、過去に大学で履修科目が一部不足していた方)」
厚生労働省「公認心理師法第7条3号(区分C)の公認心理師試験の受験資格認定について」
厚生労働省「公認心理師法第7条3号に基づく公認心理師試験の受験資格認定の取扱い等について」
なぜか厚生労働省が動画も用意してくれているので、「長い文章を読むのは苦手…」という方は、動画でざっくり概要を知ってもいいかも。
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