臨床心理士の資格を取得するには?資格の難易度や将来性についても解説

資格取得・学生生活

臨床心理士って資格が必要なんだよね?

どうすれば資格取得できるのかな。

それに、公認心理師ができた今、臨床心理士資格はどうなるの?

臨床心理士は受験資格を満たした上で

「臨床心理士資格認定試験」に合格する必要があります。

この記事では、

・臨床心理士の資格を取得する方法

・臨床心理士資格認定試験の難易度

・臨床心理士資格の将来性

を解説します。

これを読めば、臨床心理士になるために始めるべきことが分かります!

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臨床心理士の資格を取得するには?

ここでは、臨床心理士の資格を取得するために知っておくべき情報をご紹介します。

臨床心理士の受験資格

日本臨床心理士資格認定協会HPを見ると、現在の臨床心理士の受験資格は主に次の5通りとなっています。

●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者

●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者

●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者

●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者

受験資格を確認すると、臨床心理士になるには、海外で学んでいたり、医師であったりしない限り、「大学院」を修了しなければならないことが分かります。

大学院入学から臨床心理士資格認定試験までの流れは、以下の図のようになっています。

これを見ると、日本臨床心理士資格認定協会が認めた「第一種指定大学院」と「専門職大学院」を修了した方は、そのまま臨床心理士資格認定試験を受けられることが分かります。

しかし、「第二種指定大学院」を修了した場合には、「修了後の1年以上の心理臨床実務経験」が求められるのです。

なお、「心理臨床経験」とは、教育相談機関、病院等の医療施設、心理相談機関等で心理臨床に関する従業者(心理相談員、カウンセラー等)としての勤務経験が基準とされています。 また、「きちんと責任とプロ意識をもって実務に取り組んでいました」という証拠として、「有給」の仕事が原則とされています。

そのため、無給の「ボランティア」「研修員」などは残念ながら実務経験とは認められません。

臨床心理士資格認定試験の内容

臨床心理士資格認定試験は、一次試験・二次試験の2つに分かれています。

こちらも日本臨床心理士資格認定協会の資格審査の実施ページを参照してみましょう。

一次試験(筆記試験)

■多肢選択方式試験(2時間半)

100題から構成されるマークシート方式の試験です。

臨床心理士として最低限理解しなければならない

・心理学の基礎的設問

・臨床心理士の基本業務(臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理的地域援助、それらの研究調査)

・臨床心理士に関する倫理や法律等

についての基礎的・基本的な知識が問われます。

■論文記述試験(1時間半)

心理臨床に関するテーマ1つについて、1001字以上、1200字以内にまとめて論述する試験です。

丸1日かけて、2種類の試験をこなすため、精神的にも体力的にもなかなかハードな試験です。

また、遠方から受験する人は、長距離の移動や慣れない場所での宿泊も、負担になりやすいですね。

二次試験(口述面接試験)

一次試験を無事に通過できた方は、二次試験を受験することができます。

二次試験は「口述面接試験」となっており、面接官との関わりを通して、

・臨床心理士としての基本的姿勢や態度

・専門家として最低限備えておくべき人間関係能力の実際

がチェックされます。

面接は15分くらいで終わります。ちょっとあっけない感じですね。

面接官によっては、相談者さんに柔軟に対応できるかをチェックするために、高圧的な態度を取ってくることもあります。

「一緒に受験した友人が泣いていた」という話も珍しくありません。

臨床心理士の資格の難易度とは?

臨床心理士資格認定試験の合格率は、下の表からも分かる通り、ここ10年は60%前後で推移しており、大きな変化は見られません。

ただし、約4割は落ちてしまう試験ですし、一次試験で落ちてしまうと二次試験は受験さえできません。

気を緩めず、コツコツと学習を積み重ねておくことは必須と言えるでしょう。

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臨床心理士資格の将来性は?

公認心理師という国家資格が生まれたんだよね?

民間資格である臨床心理士はどうなっていくのかな?

医療現場では不利になるかも

医療現場でも多くの臨床心理士が活躍しています。その立場は「臨床心理技術者」とされ、患者さんに対して行った医療サービスについて、診療報酬を得ることができていました。

しかし、「平成30年度診療報酬改定の概要」では、経過措置を設けた上で、臨床心理技術者を「公認心理師」に統一することが決定されました。

つまり、臨床心理士と公認心理師が同じように心理療法などの医療サービスを提供しても、公認心理師の場合しか診療報酬が発生しなくなるのです。

現時点では、経過措置がいつまでになるか分からないものの、臨床心理士の資格しかない人は「お金にならない」と雇ってもらえなくなる可能性が高いと言えます。

公認心理師とは違った発展が見込める

それでも臨床心理士は、公認心理師とは違った形で発展していくと考えられます。

臨床心理士は「臨床心理学」という学問に基づきながら、心についての様々な知識・技術を提供する専門家です。そのため、臨床心理士の4つの専門業務の1つには「研究・調査」がはっきりと記されています。なお、公認心理師には研究・調査は求められていません。

つまり、臨床心理士は、現時点では解明されていない心の謎に向き合い続け、新たな知識を積み重ねながら、未来の心理学をより良質なものへと高めていくことが求められているのです。

このような姿勢こそが公認心理師とは違う、臨床心理士ならではの専門性と言えるのではないでしょうか。

「臨床」とは死の床に臨む、つまり死にゆく人のそばに寄り添うことを指します。

そんな臨床の名をもつ臨床心理士は、1人の人の人生を対象としており、国家資格である公認心理師は、日本国民すべてを対象としている

と言えそうです。

まとめ

ここまでの話をまとめてみましょう!

今回は、臨床心理士の資格取得のために知っておくべき

・臨床心理士の受験資格:第1種、専門職大学院の修了、あるいは第2種大学院の修了と1年以上の心理臨床実務経験

・臨床心理士資格認定試験の内容:筆記試験と口述論文試験

・臨床心理士の資格の難易度:ここ10年は60%前後の合格率

という3点についてご紹介しました。

公認心理師を「臨床心理技術者」に統一されることで、医療現場での臨床心理士資格の価値は下がってしまう可能性があります。

しかし、「研究・調査」をベースに、臨床心理学という学問の知を底上げし、未来のメンタルヘルスへとつなげていく姿勢は、臨床心理士の専門性として今後も期待されると考えられます。

公認心理師はできたばかりだから

これからどう棲み分けていくかは課題だね

せっかく心に携わる仲間が増えたのですから、

協力して、1人でも多くの人に良いサービスを届けたいですね

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