認知症の介護者を支える「オレンジカフェ」についての話

雑記

私は過去に認知症の方の検査をずっと実施していて、そのご縁で「オレンジカフェ」という場所に参加したことがあります。

それは認知症の方の介護のためではなく、認知症を介護する人をサポートする場所。

今回は、そんな「オレンジカフェ」についての話。

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オレンジカフェとはどんな場所?

オレンジカフェの成り立ち

オレンジカフェは認知症の方やそのご家族、医療やケアの専門家、認知症について勉強している学生などが気軽に集まる居場所です。

なお、「オレンジ」の由来は「認知症サポーター」の証である「オレンジリング」からきています。また厚生労働省の認知症への施策も「オレンジプラン」と名付けられています。

もともとはオランダで「アルツハイマーカフェ」として始まったのがきっかけで、日本でも認知症の介護者への支援の一環として厚生労働省がその設置を推進しています。

オレンジカフェは認知症に関係する様々な人が集まる場所

先ほども書いたとおり、オレンジカフェは認知症のご本人だけでなく、ご家族やご友人、医師、介護福祉士や社会福祉士などの専門家、認知症について学びたい学生など「認知症」を中心に様々な人が集まる場所です。

オレンジカフェはそのカフェによって開催頻度や場所、内容が異なります。

週に1回のカフェもあれば月に1回のカフェもあり、福祉施設の一部で行われていることもあれば、喫茶店を借り切って行っている場合もあります。

また、内容もレクチャーなどのプログラムを行うものから、お茶やコーヒーを飲みつつ談笑を楽しむものまで様々です。

ただ、どのオレンジカフェも認知症のご本人や介護をしているご家族の「居場所」となることを目指しています。

佐藤セイ
佐藤セイ

私が行っていたオレンジカフェでは、のんびりおしゃべりしたり、歌ったりしていました。準備や片付けはスタッフだけでなく、ご本人さんやご家族さんも手伝ってくださって、みんな一体となっていましたよ!

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認知症介護者となるご家族にオレンジカフェが必要な理由

オレンジカフェは介護者家族の相談先

認知症になると今まで出来ていたことが出来なくなっていきます。それは認知症になったご本人もショックなものですが、ご家族にとっても大きな不安になります。

認知症になったご本人にはデイケアやデイサービスなどによる支援の手が差し伸べられている一方で、介護者であるご家族にはまだまだ支援が不足しています。

ご家族は

この先、もっと認知症が進んだらどうなってしまうんだろう

これまでしっかりしていた母親が何もできなくなるのを見ていられない

など、不安を感じています。

また、認知症の方が事故を起こしたり、巻き込まれたりするとご家族まで批難を浴びるなど、ご家族に重い責任が背負わされている現状もあります。

しかしその不安や負担を相談する先はあまりありません。

その相談窓口となるのがオレンジカフェです。

オレンジカフェでは専門家から話を聞くことも意味のあることですが、何よりも他の介護者家族と話をできることが大きな意義を持っています。

同じような体験をしている人から話を聞くことで知識も増えますし、自分が話すことで悩みを客観的に捉えなおすこともできます。なにより話せる仲間がいることは孤独になりやすい介護生活で大きな支えとなります。

オレンジカフェでのご家族の笑顔が認知症のご本人の笑顔につながる

ご家族だけで介護をしていると、介護が作業になってしまいます。そのように扱われると認知症のご本人も感情的になり、ご家族に暴言を吐いたり、徘徊したりといったBPSD(周辺症状)に悩まされ、さらにご家族の負担が増える…といった悪循環を引き起こします。

ご家族が感じておられる負担感をオレンジカフェに少し置いていくだけで、少し笑顔になれます。ご家族が笑顔になると認知症のご本人も自然と笑顔になります。

オレンジカフェで介護者であるご家族が自分自身を大切にするための時間を過ごすことが、介護を楽にする1つのきっかけとなるのです。

育児も介護も1人で抱え込まないことが何より大切

国や社会の怠慢によって、育児や介護は家庭に丸投げされています。

介護も本来であれば社会が支えるべきことです。

なんでもかんでも自己責任、家族の責任と言われるなら、もう国なんていらないのかも…。

佐藤セイ
佐藤セイ

介護保険制度などはありますが、十分ではありません。

介護を支援する介護福祉士などは極めて酷な立場に置かれ、ほとんど「やりがい」だけで働かされている現状もあります。

1人で抱え込まないこと、使える制度やサービスをためらわずに使うことが何よりも大切だと感じます。

認知症の方をどうケアするかについては、認知症看護認定看護師のナースマンこまちび(@ns_manck)さんのツイートがとっても勉強になります。

ナースマンこまちびさんのツイートは、認知症をケアする専門家向けですので、ご家族には「できない!」と感じることもあると思います。

もちろん、無理は禁物。

ただ、認知症の方への寄り添い方を知ると、支える側の気持ちが楽になることもありますので、もしご興味があれば参考にしてみてください。

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