疲れない人間関係を築く「距離」の取り方【臨床心理士も実践中】

雑記

なんだか人間関係に疲れた

友達に振り回される

スクールカウンセラーとしてのお仕事だけでなく、プライベートやTwitterの質問箱などで、このような人間関係に関する相談を受けることが多々あります。

私も人間関係はしんどいし、好きではありません。

「じゃあなんで人と会わなきゃいけない臨床心理士なんてやってるの?」

と思うかもしれませんが、臨床心理士だからこそ人と「会う」ことだけでなく、「距離」を置くことも心掛けているのです。

この記事では、

・臨床心理士が人間関係で距離を取る理由

・人間関係で距離を取るために心掛けること

をご紹介します。

佐藤セイ
佐藤セイ
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臨床心理士が人間関係で距離を取る理由

臨床心理士は他人と適切な距離を置く専門家?

臨床心理士、カウンセラー、セラピスト…ってどんな人でしょう?

「共感性が高くて、優しくて、癒してくれて…」そんなイメージがあるかもしれませんが、むしろ私は「他人と適切な距離を置ける」ことが何より重要なのではないかと思っています。

時には「冷たい」と思われることもありますが、その距離こそが傷を負った人と一緒に居続けるために必要不可欠です。

傷ついた相談者から逃げないための「距離」

相談に来られる方はみんな何かしら「傷つき」を抱えています。

それはある程度治りかかった傷であることもあれば、まだ生々しい傷であることもあります。

その傷を見て「うわ!痛そう!」と目を逸らしたり、「早く治さないと」と消毒したりするのは臨床心理士の仕事ではない、と私は思っています。

傷ばかり見るのではなく、その傷を抱えながら生きる「人」を見て、逃げないこと。

それが大事なんじゃないかと思うのです。

距離のない人間関係は続かない

共感性が高くて優しい人は「痛み」に寄り添ってしまいます。それは人としては素晴らしいことです。

ですが、痛みに寄り添い続けることが辛くなったり、痛みを感じていない自分を責めてしまったりして、「もう限界!」と全てを投げ出してしまうこともあります。限界を超えて頑張ってしまって、心と身体を燃やし尽くしてしまうことも。

それはお互いにとって不幸なことです。

だから私は臨床心理士の専門性は「人と距離を取ること」だと思うのです。

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人間関係で距離を取るために心掛けること

人間関係で距離を取る4つのポイント

人間関係で安全な距離を取るためには

・空間

・時間

・お金

・ルール

の4つが必要だと思います。

これらは私が心理療法に取り組む際に大切にしていることです。

決まった場所(面接室)で、予約された時間だけ会う。そして面接の料金をいただく。このルールはずっと守り続ける。

心理療法に臨むどの学派でも、こういった構造を守ることの重要性は変わらないのではないかと思います。

もちろん、この4つが揺らぐ現場はたくさんあります。

私もスクールカウンセラーとしては相談者から直接「お金」を貰っている訳ではありません。また、福祉や医療では面接室という場所を確保することが難しいこともあります。

自分も相手もOKであるための距離

私はこの構造は「相談者に安心して話せる空間を提供する」と同時に、「臨床心理士が臨床心理士であり続ける」ために非常に大切だと感じています。

面接室を一歩出れば、臨床心理士の仮面を外せるという安心感があればこそ、私は心理療法に向き合い続けられる。

もし、「いつどこであっても臨床心理士でいなさい」と言われたら、私は臨床心理士を辞めると思います。

 この4つのルールが相談者の傷から逃げない勇気をくれることが多々あるのです。

 「距離」で切れ目を入れるから繋がれる

人間関係に疲れるのは、切れ目なく「誰かにとっての他者」であり続けなければならないからではないでしょうか。

「どこかで切れ目を入れて【自分】に戻りたい」と思うなら、関係における空間・時間・お金のどれかに関するルールを決めてみてはいかがでしょう。

ちゃんと【自分】に戻る機会を確保できたら、次にまた関係を結ぶことも楽しくなるかもしれません。

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